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journal

メンヘラおばさんの日常

二度目のベルはまだ鳴り続けている

 前のエントリでは、再び私がメンヘラさんになってしまった経緯を書きました。

 

nikon-deux.hatenablog.jp

  1回目にメンヘラさんになってしまったときは、気力体力を回復してから働きまくることで、「私は仕事ができないから生きている価値がない」という思い込みを上書きして、回復することができました。

 

nikon-deux.hatenablog.jp

  メンヘラも2度目なら、過去の経験が活かせるに違いない。また体力が戻ったらガンガン働いて治してやるさ。

 そう思っていました。

 

 しかし、今回は以前とどうも勝手が違うのです。

 電車に乗ると「あー死ぬ、このまま死ぬ死ぬ死ぬ」という思いにとらわれて心臓がばくばくして冷や汗が出てくる。

 「寒い」ということが恐怖。冬から春にかけては特に、「この格好で寒かったらどうしよう」とおびえてたくさん重ね着をして、かえって汗をかいたりする。夏も極限まで冷房をつけない上に、ヒートテックの下着を着てカイロを貼ったりすることもある。

 夢の中で、職場でお客さんとやりとりをしている場面(もめている場面も、そうでない場面もある)を何度も何度も繰り返して見る。目が覚めた時点でもう死にたい。

 人がたくさんいるところに行くと、自分の目線がふわーっと浮き上がったようになって、人の群れを上から見ている(灰色っぽい塊がざわざわ動いているよう に見える)。空間の把握が難しく、初めて行く場所では同じところをうろうろと回り続ける。頭の中ではとにかく「わー」「わー」と叫んで混乱している。

 道の向こうから来る人が、つかつかとこちらに寄ってきてクレームを言いにくる(あるいは包丁でいきなり刺しにくる)ような気がする。全然知らない人だし、もちろん普通にすれ違っていくんですけど。

 ……なんだこれは。このままではバイトさえできないではないか。

 

 電車については、4年半近く電車で長距離通勤をしていたので、「電車に乗る=仕事」という思い込みがついてしまったのではないかと思います。「電車に乗ると楽しいことがあるよ」という経験を繰り返して上書きするしかないとは思いますが、現状、電車に乗る時点でつまづいてしまいます。

 寒さについては、年間通して職場がとにかく寒かったので、「寒さ=職場」というイメージが固定してしまったのかもしれません。この夏もガンガン温めていく所存でありますが、やりすぎると熱中症で搬送されるかもしれません。

 でも休職して1年たっても当時の夢を見るとか、あからさまな離人感とか、知らない人に刺されるっていう妄想は、ねえ。我ながらちょっとおかしいと思います。「これは私の妄想で思い込みだ」と気づけているうちはいいですけど、本気で言いだすようになったら入院マターなのではないでしょうか。

 

 つまりこの4年半で、私はかなりの人間不信に陥ってしまったものと思われます。「知らない人が怖い」「他人が信じられない」のです。

 これを治すためには、人とふれあって楽しい経験をして、「人間は怖くないぞ」という気持ちを持てるようにならなければなりません。言うのは簡単ですけど、難しいですね。人が怖いからひきこもり状態で、何も楽しくないからうつ状態なのに。どうすれば実行できるというのか。

 精神科のデイケアとかも考えましたが、調べたらそれやってる場所にたどり着くまでがすごく遠いっていう……さすが田舎。みんな車で行くんでしょうね。うちには車がないので電車とバスを乗り継がなければなりません。無理、バス無理。乗ったら死ぬ。

 

 というわけで、八方ふさがりのまま休職から1年を迎えようとしています。

 今できる範囲でやっていることは、

  • 1日1回は外に出る(徒歩1分のコンビニでも可)
  • ご近所さんと会ったら挨拶する
  • 図書館で本を借りる(返却するために外出ノルマが発生するから)

 これくらいかなあ。

 

 あと先日、自治会の草むしりがあったので参加してきました。朝も早よから、近所のおばちゃんたちの雑談を聞きながらわっしわっしと草をむしる。おばちゃんたちの会話は本当に意味がなくて、そして悪意のないものばかりでした。

 職場での会話はいつも誰かの悪口で、下手に相槌を打とうものなら、次の日には「あの人も誰々さんのこと嫌いって言ってた」という話になっているので、私は「ふーん」「へーえ」「そうなんだー」としか言ってなかったと思います。逆に、自分が本気で上司の誰々さんのことが嫌いで、同僚にその思いをぶちまけて発散したいと思っても、何も言わずに我慢していました。そんなことをしたら次の日には倍々プッシュで周囲に広まっているだろうし、それが上司に伝わって、遠いところに異動させられた人がいると聞いたからです。正面切って上司に直談判なんてしようものなら、その先は推して知るべしです。

 悪意のない、その場をつなぐだけのおばちゃんたちの会話は、とてものどかで新鮮に聞こえました。

 

 やっぱり、働く人を壊す職場っていうのは、あるんですよ。まさかと思っていたけど、私の職場はやっぱりそういう職場だったんです。

 気づいたときにさっさと逃げだせばよかったんですよね。自分が奴隷だと思いこむ前に、自己肯定感を失ってしまう前に。でも逃げ出す勇気が私にはなかった。もうトシだから、次の仕事が見つからないかもしれないから、仕事が長続きしないやつだと思われたくないから、ただ黙って我慢していました。だから今、ここまで状態をこじらせてしまったのかもしれません。

 今の私は、思いつく数少ない方法を試しながら毎日を過ごすしかありません。それが仕事だと思って、1日ずつを生きています。とりあえず今日1日死なないことが、今日の私のタスクだと思って。