元左翼が映画「シン・ゴジラ」を見た感想
密閉空間が怖くて映画館に行けないメンヘラおばさんです。
健康に問題のない両親は、ときどき2人で映画を見にいきます。
先日は話題のゴジラ映画を見てきたというので、感想を聞いてみました。
ちなみに母は元左翼の人です。「ベトナム戦争はんたーい」とか叫んで、拳を振り上げていた過去があるようです。詳しいことは全然教えてくれませんが、押し入れの中にそういう活動をしていたときの会報みたいなものが詰め込まれており、「不当逮捕されたときはこう対処!」みたいなことが書いてありました。見なかったことにしてゴミの日に捨てました。
そういう人がゴジラ映画を見てどういう感想を持つのか、興味がありました。
(以下ネタバレあり)
シン・ゴジラどうだった?
「面白かったよ。迫力があって」
うん、それで?
「市川実日子ちゃんがよかった」
……それだけ?
「ゴジラが大暴れして、官僚とか警察とか軍隊の人が『みんなで東京を守るんだ!』って、すごく頑張るのよ」
ほうほう。それは元左翼としては気に入らないんじゃないですかね。
「それとくらべて、先週見た『後妻業の女』はね」
……怪獣映画とくらべるような映画だったっけ、それ。
「原作と違って、捕まらないのよね。大竹のしーちゃんが」
大竹しのぶさんのことですね。
「最後に『ほな、次行こか』って言って、悠々と逃げるのよね」
はあ。
「だからね、東京に住んでる人は、たとえゴジラが来ても全力で守ってもらえるけど、大阪に住んでる人は、お金をしこたま取られてもそのまま助からないわけ」
同じ世界線の話として見てるんですね。
「だから、やっぱり住むなら東京だなって思った!」
結論。東京のゴジラは倒せるけど、大阪のおばちゃんは倒せない。
現場からは以上です。