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journal

メンヘラおばさんの日常

大阪まで行って帰ってきた話(現地滞在時間30分以内)

 大変な事態が起きた。友人が世界的にも人気がある、とあるアイドルグループのコンサートのプレオーダーに申し込み、シビアな確率をくぐり抜けて抽選に当たってしまったというのである。事前に「もし当たったらメンヘラちゃんも一緒に行く?」と聞かれて、まさか当たらないだろうと思って「いいよ」と軽い気持ちで返答したのがまずかった。コンサートである。ライブハウスでも小劇場でもない、ドーム会場でのコンサートである。

 

私「何を着ていったらいいのかな、汗だくになったりするのかな、サイリウムは必要なのかな」

友「コンサート行ったことあるでしょうが」

私「きゃりーぱみゅぱみゅのコンサートとは勝手が違うのではありませんか」

友「まあ、汗だくにはなる。靴はスニーカーが無難。サイリウムは必要ありません」

私「そうか、必要ないのか……」

友「それよりメンヘラちゃんがドームまで来られるかどうかが心配

 それな。

http://www.kyoceradome-osaka.jp/access/

 行き方が多すぎてわけがわからない。

 JR大阪駅前もしくは新大阪駅前に移転してもらえないだろうか。

 

 とりあえず大阪まで行くことは確定しているので、たまたま午前中に目が覚めた日に行ってみることにした(いつもは薬の影響で昼間で寝ている)。ただ行くだけでは楽しみがないので、目的地を決めた。

IQOS(アイコス)・ 革新のたばこヒートテクノロジー | フィリップモリスジャパン

 IQOS ストアというお店で、今人気の電子たばこIQOS をお試しできるようなので、そこに行くことにする。いざ、噂のウメダンジョンへ!

 

 大阪まではJRで1時間ほどかかる。文庫本を用意していったのだが、とてもじゃないが活字を読めるような精神状態ではなかった。イヤフォンで音楽を聴きながらずっと目をつぶる。緊張しているので眠ることもできない。

 途中、前職で利用していた駅を通るのだが、その駅に着いた瞬間頭のてっぺんからつま先まで鳥肌が立つような感覚に襲われた。自分が「蝉丸」の逆髪になったような気がしたが、無論実際にはなっていない。そういう気がしたというだけだ。

 

 大阪駅へ着いたは良いが、あまり知らない街を歩くときに困るのが心因性頻尿の症状だ。どこにトイレがあるかわからない状態におかれると、ものすごくトイレに行きたくなってしまう。

 まず大阪駅のトイレへ行き、駅からの出口を確認。どうやら出るべき改札を(早速)間違えたようである。阪急電車の乗り場のあたりまで行かなければならない。でも阪急電車の乗り場に行ってはいけない。なんかすごく難しい。途中、阪急電車の建物(?)の中でトイレに行く。

 建物から出ると高架沿いの道を歩くことになるようだ。H&MUNIQLO、カラオケ店や居酒屋の看板が見えるが、トイレを借りられるような店があるようには見えない(あるのかもしれないが田舎者なのでわからない)。NU茶屋町はオシャレオーラが強すぎて踏み込むことすらできない。やばい、なんかすっごいトイレ行きたい。焦っていると梅田芸術劇場が見えてきた。たぶんここなら、と思って入ってみるとやはり地下に飲食店街とトイレがあった。よかったー、と駆け込むが、考えてみると大阪駅に降り立ってからまだ15分くらいしかたっていない。

 ヨロヨロと劇場を出るとLOFTの黄色い看板が見える。たしかこのすぐ近くのはずだ!地図アプリを見ながらIQOS ストアに到着。やったわ。

 

 しかし。店頭には「次回入荷が未定のため予約の受付を停止しています」という非情なる張り紙がされていた。受付のお姉さんに詳しく聞いてみると、売れすぎて生産が追い付かず、IQOS そのものが店頭にないのだという。モノがないから売ることも試すこともできない。入荷の目途もたたないから、購入予約どころか店に入るための予約さえ取ることができないらしい。現在お店に並んでいるのは、IQOS の故障修理のため来店した人たちだそうだ。

 

 しょんぼりとIQOS ストアを出て、先ほど通った高架沿いの道に戻る。ふと、阪急三番街でセンチメンタルサーカスの原画展をやっているはずだと思いだす。

San-Xネット センチメンタルサーカス 「ねじまき故郷」テーマ

 センチメンタルサーカスは、私が唯一愛するキャラクターグッズシリーズである。リラックマを見ると思いっきり絞って水気を切りたくなるし、KIRIMIちゃんを見るとぶつ切りにしておにぎりに詰めたくなる私だが、センチメンタルサーカスだけはほんのりと好きなのである。

 そうだ、せっかくだからそれを見にいこう。本来の目的は果たせなかったけど、せめてフワフワモコモコした可愛らしいガラクタたちを愛でてから帰ろう。涙をぬぐって高架下にある三番街の入り口に立つ。

 

 休館日だった。

 

 肩透かし2発をくらった衝撃はわりと大きかった。私は黙って大阪駅へ向かい、駅のトイレに寄ってから電車に乗って帰宅した。

 家に着いたのは午後2時ごろだった。私はそのままぐったりと横になり、午後6時までこんこんと眠り続けたのだった。

 ドームコンサートへの道のりはまだまだ遠い。