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メンヘラおばさんの日常

メンヘラさんのためのネットリテラシー

 こんにちは、メンヘラおばさんです。

 メンヘラでおばさんなので、どこが痛いとか何がつらいとかいう状態にしょっちゅう悩まされています。メンヘラと老化のダブルパンチです。

 そこでついつい検索してしまうのが健康に関する情報です。この症状は病院に行くレベルのものなのか、同じ症状で困っている仲間がいないか、何かとGoogle先生に問い合わせてしまいます。

 少し前まではYahoo!知恵袋で同じ状態の人が質問しているところにヒットして、「そんなに心配ならさっさと病院行け」という回答を見るところまでが周回コースでした。

 しかし最近は様相が違ってきたように感じています。どの症状で検索しても、同じドメインのサイトが上位に上がるようになってきました。それが「WELQ(ウェルク)」です。

www.buzzfeed.com

  やっぱりな、というのが正直な感想ですけれども。

 

 で、ほかにもあるんですよ。最近やたらと目にする健康サイト。私、気になります。

 たとえばこれ、「スキンケア大学」っていうんですけど

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http://www.skincare-univ.com/about/

 スキンケア関係ねえ。そりゃー何検索してもひっかかりますわ。

 

 で、ドクターが監修されているということなんですけれども、参画されているドクター一覧を見ると美容外科とか美容皮膚科とかがめっちゃ多いんですよね。リンクなんか張らないけどね。

 で、今見てみたところ、トップページのいちばんいいところにある記事は「特集[PR] 編集部が選ぶ!今月のおすすめスキンケア」でした。「編集部おすすめクリニック[PR]」という記事もありますね。どうして[PR]を小さく書きたがるんですかね。

 

 運営会社の名前で検索するとこんな記事が出てきました。

上場取り消しのリッチメディアの純利益が上場時予想の3分の1以下に:1分から読める注目の非上場企業の決算情報:NOKIZAL決算速報:オルタナティブ・ブログ

上場4日前に膝に矢を受けてしまってな…リッチメディアが上場ゴールを奪えず負傷退場 : 市況かぶ全力2階建

 サイバーエージェント光通信……ウッ頭が

 

 あと、最近niconicoからよくニュースリンクされている「NICOLY:)(ニコリー)」というサイトも気になります。もちろんウォッチング的な意味で。

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https://nicoly.jp/category/mental

 トップページのサイトバーからお悩み事のカテゴリを選択できるんですけど、今「メンタル・心の悩み」カテゴリを選択すると、一番上に出てくる記事が「費用の安さで選ぶ!大阪でにんにく注射がおすすめのクリニック15選」だったんですよ。ちなみにクリックすると美容クリニックとかの紹介が延々と並んでいました。これ[PR]ついてないけど、本気でメンタルヘルスカテゴリの記事だと思って書いてるんでしょうか。

 メンタルヘルス系の記事には、医師の監修が入っていない[体験談]の記事が多くて、読んでいるとそれなりに面白いんですけど、文体がどの記事も似通っているのがちょっと気になりますね……かつ1記事でまとまりそうな内容なのに、わざわざ「その2」へ続けるようにしてこまめにPVを稼いでいますね……あ、漢字の間違い発見……。

 ちなみに株式会社ニコリーさんの採用情報です。

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https://corp.nicoly.jp/jobs/seo_speacialist.html

 医療に関する知識は必要ありません。SEOと送客サービスの経験のほうが大事みたいですね。

 

 こういったサイトを「医療系キュレーションサイト」と呼ぶらしいんですけど。

 本気で医療情報を求めている側からすれば、精度の低い情報をキュレーションしていただかなくて結構ですと言いたい。特に、死に直結するような医療情報は扱わないほうがよろしい。かわいく見えるメイク特集とかやっておればよろしい。

 

 メンヘラさん側としても、検索して出てきた情報に踊らされないようにしたいものです。たとえば、処方された薬の情報が知りたければ、「薬の名前 添付文書」で検索すれば、製薬会社が医療者向けに出している文書のPDFが出てきます。臨床実験の結果と関連論文まで書いてあります。英語の論文なら大概PubMedで読めますよ。

www.ncbi.nlm.nih.gov まあ普通そこまでやらんと思うので、聞きたいことがあれば主治医や薬剤師に聞けばいいです。医師との信頼関係がうまくいってないなら、できるだけ公的な機関のサイト(例:日本うつ病学会)を調べるとか、信頼できる本を読むとかのほうがいいと思います。本は、単行本がいいですね。新書は話半分ぐらいにしといたほうがいいかと。まれに新書にも良書はありますけどね……。

 

 ということで長くなりましたが、要するに医療系キュレーションサイトはウォッチングして楽しむだけにしておこうね、というお話なのでした。