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journal

メンヘラおばさんの日常

追いかけてくる記憶

 また前の職場の夢を見てしまいました。

 今回は自分が復職している夢です。私は何事もなかったかのように何の配慮もなく以前と同じ窓口最前線に立たされています。

 しかし、長いこと休職していたので、私は仕事の手順をすっかり忘れています。「ちょっとこれのやり方教えてくれない?」と周囲に聞いても、「またまた~メンヘラさんはベテランじゃないですかぁ。あ、ほらお客さん来ましたよ」とか何とか言われて、窓口に押し出されます。ほぼ何もわからない状態でお客さんと話すことになり、案の定怒られるというか呆れられてしまいます。

 

 目が覚めて、なんでまたこんな夢を見たんだ……と前日の行動を振り返ってみたところ、家族に「そういえば前の職場でこんなお客さんが来たことあるよー」という話をしていました。別に悪い思い出を話したわけではありません。普通のお客さんの話です。話した時間も5分にも満たなかったはずです。

 けれど、その直後に「そういえばあんな変なお客さんもいたな……」というのを数例思い出したのも事実です。これは口に出して話していません。ほんの一瞬、ふっと思い出した程度です。ところがその「ほんの一瞬」よみがえった記憶が、芋づる式に悪夢となって表出したのだと思います。勘弁してくれ。

 また、起きてからネットでニュースをチェックしていたところ、前の職場がある場所と似た地名が目に入って一瞬背筋が凍りました。似た地名を見るだけでゾッとするくらいですから、私はもう二度とあの駅には降りられないのではないかと思います。これってもはやトラウマと呼んでもいいのでは……。

  「トラウマ」「治療」で検索すると、次のページが出てきました。

www.nhk.or.jp 虐待や性被害といった深刻な例と、自分の例を並列に見ていいのかなっていうのは正直自信がない(私に根性がない、甘えている、逃げているだけだと思ってしまう)のですが、一旦それは置いておきます。

 この番組では、EMDRという新しい治療法が紹介されています。従来のトラウマ治療では、トラウマの箱をあけて、患者がそれに向き合う必要があります。すると患者は非常につらい状態になるわけで、リスクが高い状態に置かれます。このEMDRでは、トラウマ部分を言葉にせず頭に漠然と思い浮かべて眼球運動をするだけなので、患者の負担が少なくてすむ、ということです。

 この治療を行うには正式なトレーニングを修了する必要があり、治療できる人は現段階では限られているようです。

EMDR治療者リスト | 日本EMDR学会

 今すぐ誰でもこの治療を受けられる、というわけではなさそうですね。

 

 このブログを書きながら、また何例か困ったお客さんの顔を思い出してしまいました。仕事から離れて1年以上が経つというのに、同僚や上司の名前は驚くほど早く忘れてしまったのに、クレームや言いがかりの記憶はいつまでも消えてくれません。胃がむかむかするような、呼吸ができなくなるような身体感覚とともに、いつまでも私を追いかけてきます。たとえそれが穏便に解決した例であったとしても、最初に鬼のような形相で食ってかかられたシーンはコマ割りで脳内に再現することができます。

 あの職場で勤めた4年半の記憶をすっぽり消すことができたとしたら、私のうつと不眠は一気に解消するのではないか、という気がしています。こうなったらEMDRでも洗脳でも何でもいいですよ。崖から落ちるとか暴走車にはねられるとか手荒な理由でも全然かまいません。4年半分の記憶喪失になりたいんです。今すぐに。