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journal

メンヘラおばさんの日常

休むのがヘタ

 先日の診察日、希死念慮のほかに困っていることについても話しました。

  • 人が叱られている、暴言を吐かれている場面を見ると自分が言われているような気持ちになってもれなく悪夢を見る
  • 通院日当日、たまたま病院に行く電車が遅れて、寒いホームで電車を待っていると、外より寒い職場のことを思い出してしまい、「寒い」という身体的な感覚が「みじめ」「ここから逃げたい」という気持ちに変換されてしまったこと
  • 前の職場のある地名と似た地名を見るだけでゾッとする

 

 先生はウーンと首をかしげて、「前の職場のトラウマが消えていませんねぇ」と言って、こう尋ねました。

「メンヘラさん、ちゃんと休んでますか?」

 休む……。

 そりゃ休んでますよ。人生の夏休みどころか人生の余白っていうか余生っていうかロスタイムぐらいの勢いで休んでますよ。ロスタイムにしちゃ長すぎるから早く終わってほしいですよ。

「はい、休んでます。本当は朝起きたいんですけど起きられなくて昼ぐらいになって、ああ私だめだなぁって思いながら午後を過ごして、やることとか特にないけど、家族が掃除しないから調子のいいときは家中を掃除するはめに、いや、することもあります。家にいるとしんどいから決まった場所に外出するんですけど特にやることはないです。家にずっといられたら楽なんですけどそれも家族にはうざいだろうなって思うからやっぱり楽じゃないです。でも家族に心配かけるから夕飯の時間にはきっちり帰ってきて席についてないとダメなんです。で、夜になって、起きるのが遅いからなかなか眠ろうって感じにならなくて、でも夜にドアを開けたりするとその音で寝ている家族が不機嫌な声あげたりするから本当に申し訳ないなって思ってて。あと毎週求人情報誌を見てるんですけどできそうな仕事がないしやりたい仕事もないし、もしここで働いたらどんな酷い目にあうかっていうのは想像できるんですけど」

「メンヘラさん、それ全然休めてないじゃないですか」

 ……はい?

「今は朝起きられないかもしれないけど、それはしっかり寝ることを体が求めているんだから、ちゃんと寝ないとメンヘラさんは元気になれないんだから、そこはご家族もメンヘラさんが治るためなんだから理解してくれると思いますよ。だから堂々と昼まで寝ないと意味ないですよ」

 えー……。

「それから、どんな求人情報誌を見ているか知りませんけど、そんな悪い想像をしちゃうんだったら見ちゃダメです。求人情報誌見るの禁止」

 えええええーーー!?

 ということは、休職(→任期期限切れでクビ)期間中の私の過ごし方、全部ダメーーーー!!!????

 

 というわけで、「私の年収……」みたいな顔をして病院から帰ってきたわけであります。

 でも……正しい休み方って、何だ?

 やっぱり「家族に迷惑をかけている」という気持ちは消えないし、それは厳然たる事実だと思うし、早く治らなくちゃって思うし、その割に普通に朝起きることさえできなくて自己嫌悪に陥るし。もし求人情報誌に超超超超ホワイト求人が載っていて、それを見逃したらくやしいし。

 あ、夜間については母親(眠りが浅い)と父親(よく寝る、耳が遠くてちょっとやそっとの物音では起きない)の寝る部屋を交換してもらいました。これまで居間に寝ていた母親がふすまを立てた和室に、父親が居間に寝ることになりました。これで夜中にトイレに行っても冷蔵庫開けても文句言われずにすむので、だいぶ気が楽です。(でもこれ、私が休むために必要というより、母親の睡眠不足解消のための手段であって、もっと早くに実施されていてもよかったことなのでは。私のためじゃなくて母親のために。)

 まあそんなこんなで。結局よくわかりません。正しい休み方とは。