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メンヘラおばさんの日常

うっかり本田選手のツイートを読んでしまったメンヘラさんたちへ

 こちらの記事を読んで、サッカーの本田選手のツイートを知りました。

hirokimochizuki.hatenablog.com 本田選手は若い人の自殺を止めたくてツイートされたのだと思いますが、メンヘラさんがこのツイートを読んだら、即死にたくなること間違いなしです。読まないほうがいいです。うっかり読んでしまったメンヘラさん向けに、以下の文章を贈ります。

 緊急性が高いと思ったので、事前に何も準備せず思ったまま書きます。

 他人のせいにしていいです

 学校や職場でいじめられているあなたへ。あなたは間違いなく他人のせいで理不尽に苦しい立場に立たされています。仕事や勉強が人よりできなかろうが、ブサイクだろうがデブだろうが、あなたがいじめられていい理由はありません。あなたが苦しんでいるのは100%他人のせいです。あなたには、あなたを苦しめる他人を嫌う権利があります。なんなら恨んでも呪ってもいいです。

 ただし、もしあなたが苦しみのあまり自殺をしたとしても、奴らはそれが自分のせいだなんて思いませんし、反省もしません。次のターゲットを見つけていじめるだけです。ですので、あなたがさらに苦しい思いをして自殺を遂げても、はっきり言って無駄になります。メンヘラおばさんの無駄に長い人生経験から、それは保証します。

 ですから、できればその苦しい環境からとっとと逃げましょう。学生さんなら「学校行きたくない!なぜならクソみたいな他人からクソみたいにいじめられてるから!他人のせいで学校に行けない!」とわめきたてましょう。黙って1人で我慢するのはやめましょう。どんどん他人のせいにしてください。だって他人のせいなんだから。

 

政治のせいにしていいです

 私もですが、ロスジェネ世代のあなたへ。我々が「人生詰んだ」と感じるのは、どう考えても政治のせいです。私が学生のころ、すでに2ちゃんねるには「ブラック企業番付」がありましたし、小泉の規制緩和とやらであらゆる仕事を「派遣」「請負」にさせる体制がつくられていました。就活を一手に引き受けたリクナビは「新卒カードがなければ正社員様の地位につけないぞ」とばかり我々をあやしげな会社にどぼどぼと送りつけ、新入社員研修では謎のセミナーハウスに軟禁され、同期が次々と消えていきましたね。その後のバッドウィル派遣問題、年越し派遣村、違法請負問題等々、政治が介入するチャンスはいくらでもありました。でも、何も変化は起こりませんでした。政治が何もしなかったからです。我々は政治に見捨てられたのです。

 子育て支援がどうのこうのと最近言われてますが、我々が年収300万をキープし続けることができる社会であったならば、私たちも結婚をして子どもを持っていたかもしれません。でも、それができなかった。生まれなかった子どもには支援がありません。ごく近い将来、老人への手当てを減らして、子どもに手厚くするような法律が整備されるでしょう。その法律が施行されるころ、老人になっているのが我々です。

 ロスジェネ世代については、その名のとおりとっとと静かにいなくなってほしい、というのが政府の本音じゃないかと思います。私が官僚だったらそう考えますもん。老人が多すぎる人口ピラミッドの調整弁としてはちょうどいいです。なので、すべては自己責任だからと首にロープをかけるのは、しばし待ってほしい。私たちがおとなしくこの世からログアウトするのをじりじり待っているやつらがいると思うと、彼らの思いどおりにはしてやりたくないな……って、意地悪な気持ちになりませんか。死ぬ前に小泉と竹中が吊るされるところを見ないと、死んでも死にきれんではないですか。

 

生きてることに感謝しなくていい

 死がいつもすぐそこで手招いているように感じているあなたへ。今のあなたにとって、死は生よりも魅力的でしょう。息してるだけでつらいのに、なんで生きてることに感謝しなくちゃいけないんだ。そういう科白は居酒屋のトイレに貼られたポエムだけで十分です。クソみたいな人生を我慢して生きてやっている私に感謝しろ、ぐらいの気持ちでいましょう。生きてるだけで感謝されるべきなのはあなたのほうです。あなたが感謝される側なんです。

 そしてできれば今日1日、申し訳ないけど我慢して生きてやってください。で、もしできればもう1日。そしてもう1日。我慢させてばかりで申し訳ないですけどね。できるだけ先延ばしで、お願いします。

 

両親に感謝しなくていいです

 毒親育ちのあなたへ。はい、もうね。何千回と言われてるかもしれませんけどね。感謝しなくていいですよー。「それでも親が好きだ」「親から愛されたい」という気持ちと、「親への感謝」は別のものですからねー。

 あなたに「親が好きだ」という気持ちがあるなら、それはそれで大事にすればいい。「親が憎い」という気持ちと一緒に抱えていくのはつらいけど、どちらもあなたの気持ちなのでしょう。「親から愛されたい」という願いは、叶うかどうかわからないけれど、「愛されたいよー」というあなたの気持ちは本物だから、偽ることはできないでしょう。どちらもあなたの心の中にあるものだから、見ないふりをして生きていくのは難しいと思います。

 でも、感謝は別です。「生んでくれたことに感謝」?そんなことに感謝したことないでしょ。ぶっちゃけ、毒親育ちじゃない私だって、その程度のことじゃ親に感謝なんかしませんよ。お前らが生みたくて生んだんだろうがって思ってますよ。感謝すべきポイント、そこには全然ないですから。安心していいです。

 で、もし毒親以外で感謝している人がいるなら、その人に全力で感謝すればいいです。血がつながってても、つながってなくてもいいです。今連絡がとれる人でも、そうでない人でもいいです。「あのとき、あの人に本当に助けられた。大好き、感謝してる」って思える相手がいるのは、すばらしい財産だと思いますよ。

 

 ……以上です。成功がどうとかいうのは、メンヘラおばさんには縁のない言葉なのでよくわかりません。

 実は本田選手のこともよく知らないんですけど、サッカーを知らないメンヘラおばさんでさえ名前と顔が一致するので、有名な選手なんでしょう。サッカーの世界では選びに選び抜かれた天才で、プレッシャにも負けず、鋼のメンタルで生き残ってきたのでしょう。

 でも、メンヘラさんたちはそういう超人の言うことを真に受けてはいけないのです。もろに受けると確実に死にます。「脳筋が何かしゃべってる」ぐらいに認識しておきましょう。どうしても耐えられなくなったら、アマゾンでロープを購入するついでに、こちらの本もポチってみてください。

自殺

自殺

 

  しにたみに襲われたとき、私がいつも手に取る本です。とりあえずこの本を読み終わるまで、決行は延期してみてください。読み終わったときには、ちょっと違う気分になっている、かもしれないので。