メンヘラさんは灰色の夢を見るか?
「自律神経によい」とか「心を穏やかにする」とかいうオビにひかれて、いわゆる「大人のぬり絵」を買ってみました。せっかくなので奮発して色鉛筆の36色セットも購入。子供のころにあこがれた「きんいろ」「ぎんいろ」の色鉛筆も入っています。ヒャッホウ!
しかし。
ウィリアム・モリスのぬり絵っていうの買った。張り切って36色の色鉛筆も買ったんですけど、これ…… pic.twitter.com/9IhEyDPOey
— モモコフ (@nikon_deux) 2016年7月17日
途中じゃないです。これで完成なんです、自分としては。黒しか使ってない。36色もあるのに。そういえば洋服も、ここ何か月か白と黒の服しか着ていません。
……私の色彩感覚、死んでる?
ちょっと気になったのでググったらこんな記事がありました。ずいぶん前のものですけれども。
たしかに晴れた日に外の景色を見ても何も感じないですね。いちおう日本一大きい水たまりが見えるんですが、まあ別にどうとも思わない。空も水も灰色ですよ。たまに電車に乗って車窓からの景色を見ても……電車に乗るのが怖くて景色見るどころじゃないんだよ。賀茂川?知るか!早く私を目的地へ連れていけ!!
一方で、人工的なモノの色はむしろ色鮮やかに、コントラストが強く見えます。
たとえばこの写真。下記の展覧会(撮影自由)で撮ったものです。加工していない状態です。
私の目から見るとこれぐらいに見えています。
きつい。
あと光ですね。照明。駅やデパートの照明が、通常の3割増ぐらいで見えていると思います。疲労度に比例して光が強くなります。太陽の光はあまり感じないのにね。不思議。
音もそうです。人工的な色と光と音。これらが全部マシマシになって感覚に突き刺さります。もしネズミーランドに連れていかれたら、メンヘラさんは高確率で死にます。たぶん。
というわけで、私の場合「自然の色の美しさは感じられないのに、人工物の色は強烈に感じられて不快」という状態にあるようです。
ぬり絵を黒く塗ることしかできないのも、服の色が選べないのも、白黒以外の色彩が魅力的に思えないから。ひたすら黒く塗ることで、感じすぎてしまうことから自衛しているような気がします。
せっかく36色入りの色鉛筆を買ったのに、もったいないことをしました。もう水墨画でも描くしかないのか……。